1.東京スカパラダイスオーケストラ『Stompin' On DOWN BEAT ALLEY』
個人的にスカパラの歌モノ第一弾だけあってアーティストが豪華。歌モノが艶っぽく大人の色気溢れる傑作揃い。奥田民生の「美しく燃える森」が聴けるのも最高だが、一番初めのコラボ歌モノ「めくれたオレンジ」なんて田島貴男よりも田島貴男っぽい。チバユウスケの「カナリヤ鳴く空」もちょっとジャジーでアダルトな仕上がりになっている。
2.Number Girl『OMOIDE IN MY HEAD 1 ~BEST&B-SIDES~』
夜の帰宅中に聴くと良い名曲揃い。疲れてくたくたになった仕事帰りに聴くとちょっとトランスするし、聴いたまま家についてからも余韻を楽しめる。聴いてるとThe Pop Groupとか結構影響受けてんだなって感じとする。
百鬼夜行みたいなアルバム。開幕の宮本との「獣ゆく細道」から始まり、コラボレーションが豪華でどことなく前夜祭から後夜祭まであるイメージ。歌謡曲もロックもミックスしたようなスタイルだが、どことなく初期の『加爾基 精液 栗ノ花』を彷彿させるような怪しげで実験的な雰囲気を感じる。
4.m-flo『ASTROMANTIC』
m-floはLISAがいた時代もm-flo loves時代も好きだが、コラボするアーティストの良いテイストが引き出されているのはかなりスカパラに匹敵するプロデュース能力だと思う。野宮真貴&CRAZY KEN BAND「Cosmic Night Ran」が最高過ぎて、思わず買いもしない買い物にバザールに向かってしまいそうな勢い。
5.山下達郎『OPUS』
ベスト盤だが、やはり金曜の夜に聴くと最高なのがこれ。『For You』が海外でも人気で、Vaporwaveからその名を知った人も多いのだとか。竹内まりあの旦那であり、同様にパーティ感が凄い。小学校の時に金をはたいて買ったのがコレ。行ったことのないディスコへ行きたくなるし、ドライブでかけ流しながらディナーとショッピングへ複合施設へ行きたくなる。
6.Original Love『エレクトロニックセクシー』
80年代っぽいニューウェーブ感を取り入れた作品。全体的に明るい曲調が多くてカラオケで盛り上がるタイプの曲が多い。「太陽を背に」はギターのシンプルなライブ感のある演奏が哀愁漂う雰囲気でなかなか最高。
7.クレイジーケンバンド『PUNCH!PUNCH!PUNCH!』
花金の夜の華やかさと日曜の終わりの黄昏が同居したような前夜祭・後夜祭的なノリがある。横浜の中華街で飲んだくれて聴きたい楽曲群。昭和歌謡的なサイケ感とちょい悪な大人の男感が凄い。前述の田島貴男もセクシーだが、横山剣は「接吻」のカバーをしている。
8.林田健司『今夜はBEST2000』
「ダラダラしよう」がいきなりチルを誘惑してくる。「Physical #2」もスタイリッシュで良い。全体的にチルなファンク/ソウル。「青春謳歌」は隠れた名曲。少しダークな「まだまだ」。
9.Donald Fagen『The Nightfly』
あっという間に聴き終わってしまう贅沢なアルバム。ソロ1stアルバムながら完成度と音の鳴りが最高。「Green Flower Street」のグルーヴがジャミロクワイの「Travelling Without Moving」みたいでカッコ良いし、「Walk Between Raindrops」の軽快なリズムで締まるのも最高のエンディング。全体的にジャズやR&Bを感じる。
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— まち (@wish_blur) 2023年7月3日
イヤホンとかイヤーピースを変えたとき、絶対にこのアルバムを聴くようにしてる。このアルバムが良い感じに聴こえたら、僕の中ではどの音楽も満足行くように聴こえるだろう‥と思っているので。ドナルド・フェイゲンの音へのこだわりは凄い。本当はレコードで聴きたい。
10.James Vincent『Space Traveler』
宇宙旅行気分のソウル。夜遅く疲れた後に、夜はこれからだ感を感じさせるサウンド。癒しとテンション上げ⤴の両方が混在する。1時間弱の宇宙小旅行気分で寝ずにもう一息頑張りたい時におすすめ。「Space Traveler」はヒーリングが凄く、これを聴いて眠りに就けたら本望ってぐらいだ。
以上。