1.既踏峰『既踏峰』
地方にリゾートバイトに向かって時を満喫している学生時代、20代の頃に聴きたい。一面の青と緑の空間の中で聴いて、夕暮れ時・朝焼けのエモさを感じながら聴きたいギターのアコースティック感。渋谷系のネオアコとフォークソングのムーヴメントを合わせたようなサウンドが特徴的。
2.JYOCHO『しあわせになるから、なろうよ』
プログレ・ポップと言われているように、曲の間奏で鳴りやまぬ動き止まないメロディ、バンド名にもあるように情緒感のある歌詞などが程よい。自然に面して小説を読んでいるような気分になる。バンドリーダーが活動している宇宙コンビニも良いサウンド。
3.大石晴子『脈光』
ギター・ピアノのサウンドが心地よい。森の中にある美術館のような別荘で一息ついて過ごす休暇時に聴きたい作品。UAや鬼束ちひろのような雰囲気。子守歌のような歌声に純粋なサウンドが流れ、コーヒーを淹れ、ポットの湯をスッと上げるようなふとしたブレークがまたアクセントとなっている。
4.Laura day romance『roman candles|憧憬蝋燭』
ギターとドラムのメリーゴーランドのようなエモーショナルがある。カーペンターズのような雰囲気の軽快さでずっと回り続け居るサウンド。1曲目と8曲目が邦題と英語タイトルが逆なのも意図なのか?「step alone|孤独の足並み」ではドラムもギターもなく、ピアノ・キーボードのサウンドでできている。
5.赤井公園『消えない - EP』
2000年代初頭の頃の矢井田瞳、Aikoや椎名林檎のようなムーヴメント時のようなサウンドが最高。バンドのリーダーの急逝によって解散してしまった。2000年以降の平成のサウンドが詰め合わさった作品のように思えてどこか懐かしく最高な音が詰め合わさっている。エモい。
6.LILI LIMIT『Etudes』
現在は解散してしまっているが、シンプルな真っ白なジャケットに、爽快感のある清涼飲料水のようなサウンドが身に滲みる。学生時代に友人と遊びまわっていた自由でまっさらな頃のような懐かしいサウンドと言う感じが残っている。「Girls like Chagall」の青春真っただ中という青さが最高。遊ぶ約束をした当日のような不安と楽しさが同居するメロディー。砂原良徳のリミックスも最高。
7.Jason Joshua & The Beholders『Alegria Y Tristeza』
雨の日でも晴れの日でも家で閉じこもって過ごす際に流して一息つきたい作品。80年代っぽいディスコ・ソウルサウンドが流れる。「Can't Keep A Good Man Down」はずっと聴いていられる心地よさがある。
8.Puma Blue『IN PRAISE OF SHADOWS』
コードがエモいのか、Lo-fi感がエモいのか、無印良品のようなシンプルでおしゃれな雑貨屋で流れていて欲しい作品。下記のシングル「Moon Undah Water」のドラムの感じなど、近年のCorneliusのようなメロウな雰囲気がある。
9.SoKo『I Thought I Was an Alien』
シンプル・Lo-fiで一曲一曲が短いので、ガラクタ箱をひっくり返したようにノスタルジックな雰囲気の曲がどんどん流れ込んでくる。ギターとボーカルの鳴りが良い。
10.大和那南『夜明け前』
国内版と海外版がある。個人的にBandcampでANNAとして活動していたころから聴いていたので、メジャーデビューで認知されていくのがエモい。ANNA時代の録音は前述のSoKoに似たLo-fiな雰囲気だ。
初期の頃はiPhoneで作曲していたようだが、それでもクオリティが高く、独自の世界観を形成している。
以上。