アイドルに説教したり、自分の理想を押し付けたりするオタクは頼むから柏木由紀さんのyoutubeを1回見てくれ。https://t.co/NPd1JcM0Ds pic.twitter.com/VbcAGlUhSg
— ちーぼー (@ch160w) 2020年5月21日
アイドルに説教するオタクはこれを1000回くらい読んでほしいよほんとに😢 pic.twitter.com/HAxLeVb41g
— くま林 (@kumakumarinko01) 2019年1月20日
アイドルのファンになったという人の話では、日向坂46がけやき坂46名義だった時期から、有名になる前の下積み時代を知っていて、つまりそういったバックグラウンドをスパイスとしてアイドルにのめり込むようになった(日向坂46のみ)人がいる。やはり、コンテンツに面白いバックグラウンドは必要だし、いわゆるその部分が"ハマる"要因の一つだろう。
アイドル₌ダサいは古い
だいたいPerfumeぐらいから確立された認識だと思うが、歌が上手くてダンスが出来るだけでなく、音楽性そのものに特質すべき面白さを孕んだものが増えた気がする。
Perfumeもインディーズ期(この頃はぱふゅーむ名義、広島ローカルから上京後にPerfume名義に)、中田ヤスタカプロデュース前の作品を見ると(中田ヤスタカプロデュースの初めてのPerfume名義1stシングル「スウィートドーナッツ」はやや初々しいイモっぽいダサさが残る)、古典的なアイドル気質だった印象。今や世界的テクノポップグループだ。
ちなみに、AKB48も秋元康プロデュースでやや80年代の雰囲気を残した楽曲「恋するフォーチュンクッキー」もあるが、TeamKの作品とかビジュアルも楽曲も結構スタイリッシュで良い。特に「エンドロール」好き。
ちなみにAKB48「Beginner」のお蔵入りバージョンは手から流血して絶叫するという謎のグロ要素を含んでいて注意。公式のPVではそのようなシーンはない。
清竜人のアイドルプロジェクト、清竜人25とかAKB48をもじった感じがするが、アイドルユニットというより一夫多妻制。Japan Expoに出たようと逆オファーしたら「一夫多妻制は宗教上認められません」と断られた経緯を持つ。
清竜人自体、バラード系からアイドル系など引き出しが多いが、この作品はかなりアイドル色が強いだろう。過去に凄いいろんな音楽を聴いたとか、影響を受けたアーティストがいないなど、Aphex Twinと同じような部分だ。
アイドルなのにカッコいいと言えばBiSHは外せない。坂道シリーズのパロディーなのか、WACKが道玄坂43なるユニットを結成し、センターをアイナ・ジ・エンドが務める。ジャケットのスタイリッシュさも最高。
あと滅茶苦茶スタイリッシュでカッコ良いのがPrediaだ。「可愛いだけじゃ物足りない、大人の遊び場へようこそ」をキャッチフレーズにしていて、皆30歳を超えている。
アイドルと同系列に語って良いかわからないが、Perfumeと同じアミューズ所属のBuzyとかもスタイリッシュで良い。どこか懐かしく感じる(現在は解散)。たぶんMAXとかSPEEDとかと同系列。
アイドル×〇〇
Perfumeはアイドル×テクノポップであり、当初はこんなにスタイリッシュなアイドルは認めないと契約時に追っ払われたところを中田ヤスタカの熱弁により今に至るという経緯があるのだ。皆中田ヤスタカを過小評価しすぎ。中田ヤスタカは見かけによらず暑い男なのだ。いつも見るたびにけだるそうな雰囲気ではあるが。
■アイドル×ディスコ
モーニング娘。『 ベスト! モーニング娘。1』
アイドル作品をみんなが聴いてるって不思議だが、つんく♂プロデュースのモーニング娘。作品はファンでもないドルオタでない人も普通に”音楽”として聴いていた。やっぱりディスコ的なグルーヴを持っているのが良さだろう。謎の中毒性があるし、落ち込んだ時に聴くと最高。
掟:他のアイドル歌謡曲にはない、特徴的なオリジナルの手法がいくつもあって、一聴してつんく♂サウンドとわかるんですよ。
よく言われる歌割りの細かさなどはその一例として顕著です。
歌の基本は短いソロパートの連続になっていて、小節ごとに歌い分けるどころか、曲によっては吐息だけのパートのメンバーがいたり。
グループアイドルにあって、各メンバーの声の魅力を知るには、ソロパートの連続で曲を構成されているのが重要なんだと、俺はつんく♂歌謡で思いましたね。
しかしながらAKB48があえて基本ユニゾン(=同じメロディを全員で歌うこと)で歌っているのは、俺は秋元さんがつんく♂さんのやらないことをやっていった結果だと思っています。
曲の作り方自体は、つんく♂さんはわりと古典的だと思うんですよ。
歌謡曲の場合、三曲くらい元ネタがあって、それを合わせてひとつのものにするっていうやり方が常套手段ですが、同じことをやってもつんく♂さんという人間のフィルターがすごく特殊な故に、引用元とまったく違った曲になることが多い。
この曲とこの曲とこの曲を合わせて、なんでこういう風に仕上がるの?と。
例えば℃-uteの「大きな愛でもてなして」は、ジューシー・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」を元ネタにしているとご本人が以前おっしゃってましたが、まったく別な曲として聴こえる。
元ネタ曲とは別なポップなものにしてしまう力が凄い。
つんく♂さんという人間のフィルターが天才であり独特で、なかなか他のアイドル曲のクリエイターでは替えが効かない存在だということに、世間が気づき始めたんだと思います。
■アイドル×ヴェイパーウェーブ
Especia『GUSTO』
ヴェイパーウェーブというよりこちらもディスコって感じだが、DiscogsではVaperwaveタグが付けられている。
■アイドル×R&B
フィロソフィーのダンス『ザ・ファウンダー』
女版Suchmosって感じのサウンドで、本格的に可愛いではなくカッコイイをコンセプトに売っている感じがする。
■アイドル×ヘビーメタル
BABYMETAL『BABYMETAL』
言わずと知れたBABYMETALだが、海外のヘビメタバンドともフィーチャリングしてたり、アイドルというよりアーティストだ。ただヘビメタというよりMAD CAPSULE MARKETSっぽいデジタルパンクス感が大きい。
■アイドル×ハードコア
代代代『むだい』
ATRとかNINっぽい雰囲気だし、BiSHにも似ている。
■アイドル×プログレ
XOXO EXTREME『The Both Sides Of The Bloom』
アイドルっぽい雰囲気はあるが、ジャケットだけ見ればまったくアイドル感はない。
■アイドル×シューゲイザー
ヤなことそっとミュート『Beyond The Blue』
School Food PunishmentっぽいHEAVENSTAMPっぽい感じのサウンド。アイドルというかもうガールズバンド扱いで良いだろう。
■アイドル×ニューウェーブ
KOTO『プラトニックプラネット』
80年代ディスコ感が最高。90年代のアキバ系っぽい雰囲気さえあり、どことなくエモい気分に浸れる。
■アイドル×インダストリアル・ノイズ
テンテンコ『工業製品』
ファーストサマーウイカとかが所属してたWACKのアイドルグループBiSのメンバー。「くるま」は山塚アイミックスの為かかなりトランスできる。もともとBiS階段として非常階段とコラボしたりしてた経緯があるのでその影響か? 別作品では中原昌也をアレンジに迎えたりしている。
■アイドル×ヒップホップ
lyrical school『WORLD'S END』
スチャダラパーやハルカリっぽい雰囲気。オシャレなヒップホップだし、殺伐とした感じは一切ない。
■アイドル×オルタナ
ExWHYZ『Dress to Kill』
Seihoによるアシッドトランスな開幕から「Unknown Sense」へ。BiSにもカバーされた大沢伸一の「Our Song」は名曲。
☟吉田凜音やゆるめるモ!のようなぴ、でんぱ組の根本凪らが参加しているアイドルラッププロジェクト的なE TICKET PRODUCTIONも良い。
渋谷系アイドル
■バニラビーンズ『Vanilla Beans』
アキシブ系と言われ、ORIGINAL LOVE『接吻』やPizzicato Five『東京は夜の七時』をカバーしている。ビジュアルも渋谷系らしい60年代がゴーゴーガール風。
■でんぱ組.inc『WORLD WIDE DEMPA』
かせきさいだぁやカジヒデキが楽曲提供していたり、小沢健二の「強い気持ち・強い愛」をカバーしていたり、アニソンを歌っていたり、これまた電波系なアキシブ系。
■Negicco『Rice&Snow』
西寺郷太や田島貴男が参加し、全体的に煌びやかでおしゃれな作品に仕上がっている。
ご当地アイドル
■3776 『歳時記・第一巻』
アイドル版コーネリアスって感じの音楽性。シームレスに曲が繋がっていくのが面白い。いろいろ実験的な試みが感じられるし、童謡や民謡、クラシックをモチーフにしているためか日本的。ミックスCDみたく様々なリズムとメロディ、自然音のサンプリングが入り乱れる。
覆面系アイドル
■さよならポニーテール『新世界交響曲』
アイドルというより女性音楽ユニットと言う感じだが、アイドル専門のレーベルに所属しているため半分アイドルと言っても過言ではないはず。メンバーがすべてイラストで表現されていて顔出しはしないスタンスだ。アニメ『キルラキル』のED曲となった本作は名曲だ。
バーチャルアイドル
■月ノ美兎『月の兎はヴァーチュアルの夢をみる』
Asa-Cang、大槻ケンヂや長谷川白紙が参加。全体的に一昔前のインターネットコミュニティ感が出ていて良い。楽曲の幅も広く、中毒性も高い。
■長瀬有花『a look front』
花譜のようなシンプルで清涼感ある感じでありながら、少女感のある感情を感じさせる歌声が良い。歌の中に語りのパートが入ってる曲で外れ曲を聴いたことがないが、まさに「駆ける、止まる」の中毒性や懐かしさと新しさの同居感はエモい。
☟シンプルな3DCGのMVもスタイリッシュで最高。
以上。