割と音楽で電子関係に絡まないものがないので、どこまでを電子音楽というのかの草分けが難しい。ただ、以下のサイトでは主に電子音楽を紹介するガイド的な役割を担っているが、これを漁るだけで1日潰すことができる。
初期のクラフトワークなんかは結構クラウトロック的な、サイケな雰囲気があって面白い。ロボット感はなく、人が演奏してる感じがして、クラフトワークが人間だった頃って感じがする。
1.CoH『Retro-2038』
グリッチのような、エラーを起こしたビデオレコーダーのような音がひしめき合っている作品。印象に残らないメロディを排除した音響の中に響く電子のリフや音の分厚さが良い。
2.Streetwalker『Future Fusion』
テクノ要素が強いDAFって感じ。DAFとTGが合わさってアンビエント色を強めたようなIBM系のような感じで、大型建築の床下や壁中の電気設備室のBGMって感じの音。
3.Innode『Syn』
連続サスペンス劇場や海外のミステリードラマシリーズで流れてそうな、機械チックな音が続く。会社のオフィスや電気設備室でこれが流れだしたらプリンターやシュレッダーが誤作動したんじゃないかとかいろいろ疑いたくなるサウンド。あるいは稼働中の工事現場でDJパーティーやってる感じ。
4.Richard Devine『Richard Coleman Devine EP』
IDM、アンビエント感がAphex Twinっぽいが、音色がどこか懐かしくてエモい。Liminal Space*1とかで鳴ってたらもう戻ってこれなさそうな雰囲気がある。
5.Tpo『TPO1-25th Anniversary Edition 』
当時未発表曲含めたバラエティー色に富んだ楽曲群。フェアライトCMIで作られた歌モノありの博覧会的作品。ポストYMOとか日本のアート・オブ・ノイズとか言われてるけど、ゲームミュージックっぽい感じがあって好き。
6.Fax Gang『Aethernet』
2021とは思えない懐かしい雰囲気を含んだ作品。ぶっ壊れて古くなったゲームボーイが奏でるメロディに歌を乗っけましたって感じの曲。未来溢れるY2Kの始まりを感じさせる故に懐かしい。
7.Think Tank『Skullbuggery』
アーケードのシューティングゲームで流れてそうな音楽。 オープニングからキャラクター・武器選択画面、実戦までの曲すべて流れてる。
8.Felix Kubin『Matki Wandalki』
海外の立花ハジメ的なニュアンスを感じる。なんとなくナイトメアー・ビフォア・クリスマスを彷彿させるおどろおどろしさや怪しさがある。チャップリン映画にサントラを付けるならこれ。
9.Ventla『Smuggled』
ゲーム内BGMのような音楽が続く(1曲がちゃんとあると言うより途中でフェードアウト終了)。たまに歌モノがあるが、それを聞くとより一層宅録感が増す。チープな音なのが良い。
10.Harald Grosskopf『Synthesist』
全体的にVaperwaveみを感じるサウンド。初期のクラフトワークのような広がっていくような伸びやかなシンセが良い。
以上。
*1:誰もいない夜の街やショッピングモール、写真にある空き部屋を見ると何とも言えない感覚になるその場所のこと