1.やしきたかじん『jinx』
1996年発売。やっぱり歌謡曲は心に染みる。なんというか歌が上手いし、それだけでも感動してしまう。歌声が良すぎる。ちょっとシティポップっぽい感じもあってオシャレ。「いつか笑える」のイントロがNujabesの「Luv(sic.) pt3」のサンプリング元なんじゃないか疑惑。
2.KAN『遥かなるまわり道の向こうで』
「世界でいちばん好きな人」のストレートで優しいラブソングが最高。かと思えば「エンドレス」では浜田省吾のような男らしい曲と思ったら歌詞中に「ハマショー」って出てきて確信犯。「おしえておくれ」は愉快なポップ。「カレーライス」はほっこりする日常的なカップル、というより夫婦の物語みたいな感じ。カレーライスの曲にハズレは無い。
3.オフコース『Back Streets of Tokyo』
アメリカ進出を旨に全編英詩で歌われた作品。結局L.A.のラジオで少し紹介されて、契約までは叶わなかったが、聴いた感じ国内外を見ても小田和正のようなハイトーンで儚く哀愁のあるボーカリストってなかなかいない気がする。ボーカルだけ聴くとカーペンターズやジュディ・シルのようなフォーク/カントリー的な印象だが、ニューウェーブやシティポップ的曲調でも合うし、英語詩でも合う。
4.ガロ『GARO3』
「涙はいらない」から最高にソウルフルでジョージ・ベンソンを彷彿させる伴奏。優しすぎる歌声。バファリンのように、やさしさとギターでできた作品。
5.槇原敬之『Cicada』
レイヴのトランス感のあるヒーリング系トラックが多い(「HAPPY DANCE(Album Version)」「STRIPE!」とかそんな感じ)。イントロからシームレスに「pool」に繋がるのも、次曲の「Hungry Spider」もやはり最高。和風な「Star Ferry」も良い。
6.井上陽水『ガイドのいない夜』
全体的に落ち着いた雰囲気でそのまま眠りにつきそうなバラードが多い。「東へ西へ」は少しアップテンポで、「Just Fit」は中森明菜っぽい。「結詞」は名曲。
7.大江千里『1 2 3 4』
「GLORY DAYS」から最高。当方、渡辺美里を聴いて育ったのでメロディにノスタルジーを感じる。「平凡」もギターリフがカッコ良い。シャウトとか聴くとやっぱり渡辺美里って感じがする。
8.来生たかお『Labyrinth』
全アレンジ・プロデュースがポール・モーリアという豪華さ。メロディ自体もポール・モーリアのような情緒的で歌謡曲的な雰囲気で、より豪華でしっとりしたアレンジになっている。
9.楠瀬誠志郎『僕がどんなに君を好きか、君は知らない』
こういう平成初期のAOR最高。80年代らしいシンセベースに打ち込みっぽさ。原田真二や小沢健二のような甘い歌声。「風をあつめて」のカバーはとてもオザケンっぽい。
10.CHAGE and ASKA『VERY BEST ROLL OVER 20TH』
こうして聴くと初期の79年のデビュー曲「ひとり咲き」「万里の河」はフォーク色強めで、シンセを使った「モーニングムーン」でニューウェーブっぽくなる。90年前後辺りから、チャゲアスと言えばこんな感じっていうバラード曲が出てくる。ASKAのハイトーンの歌唱もさることながら、それに追従するCHAGEも凄い。
【発表】CHAGE and ASKA、全楽曲サブスク解禁!デビュー45周年記念https://t.co/gWvULi4pol
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2024年8月24日
デビュー記念日である8月25日に、ベストアルバム『VERY BEST ROLL OVER 20TH』を配信。「YAH YAH YAH」など、全29曲を配信する。10月1日に残りの全曲、すべてのアルバムとシングルが配信される予定。 pic.twitter.com/42qnP9MK1M
十年前、こういうこと言ってて「そんなわけねーだろ」みたいなエアリプを貰う一方、スカートの澤部さんだけ強く賛同してくれたということがあったのですが、サブスク解禁で問いなおすことができるし、今ならみんなわかってくれるだろうと思う。 pic.twitter.com/ahzSMN0aoY
— 方便 (@ryohoben) 2024年8月24日
以上。