1.野口文『botto』
タイトルなんてあってないような作品。短い一曲の雰囲気はそれぞれ違っていて、どことなくスチャダラパーのようなゆるさを持ったビートモノから、ボサノヴァ風のⅧにⅨ。ジャケからは想像のつかない落ち着きとオシャレさ。
2.B-ahwe『26% MIXTAPE』
30分にも満たない短いアルバムながらも、チルアウト系ビートテープの上を乗る女性ボーカルが心地良い。DIYの木製の温かみのある家具に囲まれた日の差す部屋で聴きたい。オシャレで余計なものがない。けどシンプルって程スッキリしたわけではない、パセリを乗せたクラフトコーラのジンみたいな、ライトな酔いが愉しめる作品。
3.カブトムシ「飛来者」
昼頃公園やら見知らぬ土地を探索しながら聴きたい。全体的に内輪的な感じのある緩やかなロック。「Time Break」とかカッコ良い。キリンジと同じキャンパスながらそれとはまた別サークル、みたいな雰囲気があって、青春漂う雰囲気がある。
4.Morrissey『Viva Hate』
The Smithのボーカルであるモリッシーの1st。日帰りでも良い。日帰りで良いから、白い曇り空の中、早朝から出かけて宿について一風呂上がって広間で酒飲んでチルしてるくらいの時間か、暗くなり始めて国道沿いで晩飯屋探す前くらいの高速で聴きたい。
5.Mirry『Mirry』
「30年前、エジンバラ在住の作曲家Tom Fraserが亡くなった祖父の家で見つけたアセテート盤を2010年のロックダウン中に再生し、彼の大叔母MirryことMirabel Lomerが自作のピアノ曲を録音していたことを知り、その音源を元に、Tomと彼の義理の兄弟で元Verve、現The Good the Bad and the QueenのSimon Tongの2人で再構築した本作。」とあるが、創作の設定でも事実でもどちらにせよ面白い。The Caretakerのように、既製品のクラシック、ジャズをVaporwaveのように加工したような印象。昼でも夕方でも夜でも、いつ聴いても最高。
6.Travis『The Man Who』
UKロックっぽい情緒的なメロディ。レディオヘッドの『OK Computer』とか『Kid A』のような雰囲気があって、聴いた感じほぼほぼアコースティックだけど落ち着いていて安らげる。
7.大野雄二『Lifetide』
80年代のフュージョンって感じで、ジャケのリゾート地のようなイメージの作風かと思いきや、結構プログレのような実験的なトラックもあって面白い。「The Earth」とか暗いドローンのようなイントロからアニメサントラのような幻想的な音楽が流れる。
8.Walker『Good Man』
冒頭表題曲から最高にチルで草原に転がりたい雰囲気。眠くなるような、子守歌でリズムを取って寝かしつけるような心地の良いリズム隊に、ふわふわのシンセとギター、何もせずにただチルしたい時に最高の作品。
9.Fairground Attraction『The First Of A Million Kisses』
ソフトな感じのロックで、バスドラやベースのような低音域が少なく、カントリーやフォークっぽい印象。
10、The Sundays『Reading, Writing And Arithmetic』
全体的にイーサリアルで、ギターの音色とドラムがシンプルながら爽やかで心地良いし、何よりボーカルのハリエット・ウィーラーの遠くまで届くようで可愛らしい感じの声が最高。
以上。