Patchwork Dream

随時、記事の加筆・修正または再掲載します。

最強のカバーアルバム10選②

1.Asynchrone『PLASTIC BAMBOO』

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坂本龍一のトリビュート作品。幅広くYMOから近年の作品、なかなかカバーされないマニアックな楽曲までをカバーしている。チェロやサックス、シンセサイザーで現代音楽のような実験的雰囲気で愉しむことが出来る。雨の日に喫茶店とかで聴きたい雰囲気。

2.Various Artist『DANCE 2 NOISE 005』

Various Artist - DANCE 2 NOISE 005

懐かしのニューウェーブがカバーされるコンピ作品の5作目。初っ端から電気グルーヴ石野卓球(Ninjahead名義)のラモーンズカバー「DO YOU REMEMBER Rock'n'Roll RADIO?」は長いイントロ明け、電気グルーヴっぽいシンセでダブ風のテクノに仕上がっている。途中、人生の「オールナイトロング」のメロディが差し込まれる遊び心あるカバーに。東京クラフトワーク名義の砂原良徳の「THE TELEPHONE CALL」のクオリティの高さ。「お掛けになった電話番号は現在使われておりません」を録音するために国際電話をかけまくって本当に掛かっちゃったみたいな逸話があるらしい。
特に、締めを括る町田町蔵+北澤組のじゃがたらカバー「Tango」。オシャレな仕上がりでJB的なファンクに。下記ライブ版のアレンジが最高。まんま『駐車場のヨハネ』「欣求」の元ネタである。

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3.盗賊団『The Blue Hearts King Of Mix』

KING OF MIX

2000年代初期のインターネットのようなチープで馬鹿らしいテクノビートにブルーハーツの名曲の数々が、甲本ヒロトのボーカルが乗せられている。何となく、チェーンかどうかもわからないかつてのJJ Club 100みたいなアミューズメント施設で流れてそう。「TRAIN TRAIN」がダブになっているのは意外。「青空」とか90年代の電気グルーヴの楽曲っぽいし「情熱の薔薇」なんかスカみたいな雰囲気で、もはやテクノでは無い。「人にやさしく」はトリップ・ホップ。

4.BACAO RHYTHM & STEEL BAND『BRSB』

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ヒップホップやファンクのトラックをスティールパンでカバーした作品。マイアミ辺りのガレージ系のパブで流れてそうな雰囲気。インストでラップが入っているわけではないのにバイブスはヒップホップ的なサグなブラックな感じがする。

5.Jazz Against The Machine『Come as You Are』

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RATMやらニルヴァーナのカバー。初っ端から「Killing in the Kame」で、すべて演奏によるインストでカバーされる。ニルヴァーナの「Come as You Are」なんかダブになってる。

6.Richard Cheese『Lounge Agaist the Machine』

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リンプビズキットやレディオヘッドなど、UK/USロックをロカビリー的なカバーをして古いバーやパブで流れてそうなラウンジ風にした作品。めちゃくちゃ穏やかなRATMカバーの「Guerilla Radio」とか良いし、プロディジーの「Smack My Bitch Up」も面白い。重暗い雰囲気は一切なく、陽気にステップを踏みながら歌っているような雰囲気で曲も短め。

7.Roger Waters『The Dark Side Of The Moon Redux』

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深夜徘徊のBGM。ゆったりとしたテンポのシンプルでアブストラクトなトラックに映画のナレーションのような低い声で歌声は地響きのような響き方してる。「Money」でこれがピンク・フロイド『狂気』のカバーであることに気付く。そして 元ピンク・フロイドのメンバーであることにも気づく。

8.木村カエラ『ROCK』

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木村カエラが海外のニューウェーブなどの名曲をカバーした作品。岡村靖幸石野卓球のディスコ系ミックスの前半に、斉藤和義細野晴臣のアコースティック系の後半。「Fight For Your Right To Party」から再びディスコチューンになって「MY GENERATION」からアコースティックに。

9.John Cage『Cage Against the Machine』

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あの問題作であり永遠のテーマである、大喜利的名曲「4:33」のカバー(というよりリミックス)作品。普通に音がする。なんなら4分33秒以上ある。各々が限りなく静寂に近い音を出している。ほぼフィールドレコーディング的なものやコンクレート的なもので、中にはグリッチ的なものもある。出てくるカバー群も大喜利的タイトルだったり。

10.Amanda Palmer『Amanda Palmer Performs The Popular Hits Of Radiohead On Her Magical Ukulele』

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ウクレレでのレディオヘッドカバー作品。ウクレレの音色もあるが、本家の鬱屈とした雰囲気がなく、陽気にも思える。「Creep」とかは途中笑いながら歌っている。「Exit Music (For A Film)」だけピアノで、何かの映画の挿入歌のような暗い雰囲気のソナタに聴こえる。

 

以上。