渋谷系とはフリッパーズギターが出すはずだった4枚目のアルバムを、みんなが こうだったんじゃないの? と自分達で作ってみて世に問う運動であった
— UG & The Revolution (@soccerugfilez) 2016年5月26日
とは至極名言だと思う。
1.ムッシュかまやつ『Gauloise』
渋谷系ムーヴメントの中、小山田圭吾主催のトラットリアレーベルからリリース。プロデュースは小山田圭吾とトシ矢嶋。本番ロンドンでレコーディング、アシッドジャズに仕上がった名作。
2.カーネーション『天国と地獄』
ムーンライダーズや初期ピチカート・ファイブのような雰囲気を感じる。渋谷系特有の底なしの明るさと日常感がある。「オートバイ」から昔のファンクのリフをオマージュしたような入りで惹き込まれる魅力がある。「未確認の愛情」とかも良い。シンセとサンプリングで渋谷系的基礎がここで出来ている。1992年作品。
■『天国と地獄』を聴くと、カーネーションは渋谷系の前に渋谷系の完成形を提示していたということがわかります。しかも、いま聴いても古びていない。あの頃といまと、心境の変化というと、いきなりボンヤリした質問になっちゃいますが、そういうものはありますか? とくに大田さんは、カーネーション在籍20周年記念でもあるわけですし。
大田:あれがいちばん憶えているかな、カーネーションに入って最初のアルバムだし。
直枝政広:練習しまくっていたよね。
大田:そう。
直枝:何か見えない敵とずっと戦っていたね。競いあっていたっていうか。
3.Friendly Spoon『フレスプのファースト・アルバム』
渋谷系らしいフレッシュで青いサウンドの姫乃たまをボーカルにしたバンド。「夢の風船旅行」なんてオザケンの楽曲っぽい、どことなく感じる「強い気持ち強い愛」。
「渋谷系」のイデアみたいなアルバムだ。
— 𝑷𝒆𝒕𝒆𝒓 (@zippu21) 2024年2月4日
2曲目はもしフリッパーズギターが女性ボーカルだったらこんな曲だろうし、他の曲もピチカートファイブなどを連想させるhttps://t.co/1UqrQ03Ztu
4.hi-posi『GLUON』
カヒミ・カリィのようなウィスパーボイスに穏やかな雰囲気のトラック。「愛情のけちんぼ」はジャングルのトラックだし、渋谷系にしてはアダルティックな雰囲気がある。ウィスパーボイスが小悪魔的で恐ろしい魅力がある。
5.POiSON GiRL FRiEND『RondoElectro』
クールなハウスっぽいなと思えば、カバー曲のドアーズ「Light My Fire」やセルジュ・ゲンスブール「Ces Petits Riens」はボサノヴァ風。ICEとかカヒミ・カリィのような雰囲気。
6.カヒミ・カリィ『K.K. Limited Edition 2000』
Disc1はディープバイブスなリミックス・コンピで、イルビエントやIDMなどのアングラな雰囲気を感じる。
Disc2はライブ音源だが、カヒミ・カリィのウィスパーボイスがマイクを通してすごく大きい音になっているせいか、ハウリングがきこえる(「Alcohol」とかから時折効果音のように鳴る)。
7.Small Circle Of Friends『PLATFORM 5』
ヒップホップではあるがTOKYO NO.1 SOUL SETのような、歌中心のような、韻やフロウに囚われないスタイル。ムトウサツキのボーカルが大貫妙子のようなシティポップ感ある歌い方で良い。「波よせて」は名曲。
8.Riddim Saunter『CURRENT』
名曲「MUSIC BY」はイントロからキラーチューンで、100均ショップで流れてそうな雰囲気。「SUPER MOOD」もギター、ベースの音が映える盛り上げ曲。2005年作とは思えないほどサビが生えない。the telephonesぽい感じもある。「FRESH」もエモい。
9.SPIRAL LIFE『FURTHER ALONG-20th anniversary mix-』
小山田圭吾のようなハイトーンの男性ボーカルにUKオルタナのようなサウンド。コーネリアスの1stみたいな感じで渋谷系特有の青さを感じる。
10.Flat Face『face』
80年代ごろのピチカート・ファイヴのような雰囲気。早すぎた渋谷系とも言われる86年作で唯一のアルバム。どこか懐かしい雰囲気のする昭和レトロな純喫茶で待ち合わせしてるときに聴きたい作品。
FLAT FACE*Face 1986
— 天 (@f_fvc1) 2023年10月21日
武末充敏(ex-葡萄畑)夫婦2人組フラットフェイスによる、初期MIDI多重録音ポップスの名作。エンジニアに重藤兄弟(DATE OF BIRTH)、共同プロデュースに藤井丈司を迎えて製作。欧州のエスプリを効かせたNWな歌世界を展開。冒頭は80s牧歌エレポップの名曲として語り継がれる。 pic.twitter.com/XiFrZCzkw1
以上。