1.Tanaka
飾りっ気のないチャンネルページ、サムネやタイトルに加えて名前も凡庸なタナカ。
☟シンプル極まりない見た目に反して数万~数十万再生されているというギャップが驚き。
特定のSNSがあるわけではなさそうだし、YouTube一本でここまでカリスマ性を出している。
顔も声も何も情報がない中、連休中・自粛期間中にどんどん更新されていることから、普段は人らしく生活されていることが推測されている。
めちゃくちゃ上達してるのも面白いが、Tanakaに対する考察コメントが面白い。
動きだけでなく動画タイトルに至るまでミニマルに無駄がない究極体となってしまっている。記録を更新するまで更新しないということだろうか…。
2.channel虚無
彼のチャンネルからはジョン・ケージの4:33に似た試みを感じる。
演奏をせずともどこかしらから音がするのと同じように、虚無を載せても溢れかえるコメント欄に恐怖を感じる。真の意味でVTuberと言える。
☟サムネ・本編とタイトルの差が凄い。この動画の視聴には視聴者のイマジネーションが重要だと言える。
3.x髥莏
よくわからない名前に殺風景なサムネの数々。それ違反して驚くべき再生回数。
ぱっと見では音楽系チャンネルだとは気づかずダークウェブか何かに見えるが、サムネをクリックすると予想に反した良い曲が聴ける。情報が少なすぎてどこで何してる人なのかは不明。動画によってはアニメーションもあって、このミステリアスな雰囲気が魅力的なのだろう。
☟楽曲は配信しているようだ(Bandcamp)。
4.
全く持って名前も何もないのである。
どうやらx0o0x_という名前の楽曲制作者、歌い手、およびUTAU音源らしい。タイトルを付けないというのは斬新である。本人歌唱版とUTAU版の数パターンあったりする。
☟前述のx髥莏氏ともコラボしてるようだ。
かなりの登録者数、再生数だが、元々ニコニコで活動されてたようなので元から人気だったのだろう。
☟海外の都市伝説/オカルト系Youtuberの人が取り上げたこともあるとか。
☟調べてみるとこの様なアカウントが簡素な音楽系のチャンネルは結構あるようだ
5.加藤龍大
ほとんどの動画の概要欄が「自分が欲しいから作りました リスト組むなりして使うつもりです 最低画質にすると良さげ」と記述されており、ほぼ個人が楽しむ目的で作られているが、何目的なのか不明。実験的なプロジェクトとも思える。
こんな動画にどんな需要があるのか?とは思ったが、無音であるゆえにスリープ防止機能として働くというメリットがわかった。最低画質にして使うとよさげとは、重くならないようにということなのか…。とにかくこういう趣旨のチャンネルはコメント欄が大喜利状態だったりするのも醍醐味。
6.今から行きます
目的のわからないYouTubeチャンネルは結構あるが今年に入って少し話題になっていたこのチャンネルもその一つだ。趣旨がいまいちよくわからないが、投稿頻度がかなり高い。詳しい解説は下記動画にて行われているが、どうやらネットで拾った不気味な画像やgifを用いてDeep Webのまねごとをしているような感じだ。
7.取締り速度
ひたすら速度超過の様子を収めているチャンネルで、本職の人の業務的な記録かと思ったがどうやらそうでもないようだ。趣味で行われている行為の記録なのだろう。ただ動画自体の更新はもうない。
8.樽江突撃
ほぼ「ハンターハンター連載再開まで感謝の正拳突き」だが、ここまでストイックに動画を投稿しているのが凄い。
ハンターハンター連載再開まで感謝の正拳突きする人、2年前と今の正拳突きのキレが違いすぎる。音置き去りにしそうじゃん。報われてほしい。 pic.twitter.com/GDIT3bpLZD
— 天 (@ziburi123) 2022年5月24日
9.Benjamin Bennett
4時間カメラを笑顔で見つめて座り続ける動画を投稿している狂人じみたチャンネルで、登録者数も多いのに広告が付いていないため収益化が為されていないのが恐ろしい。クラウドファンディングで座って笑顔でいる時間分の収益を集めようとしたそうだが目標金額までは達しなかったとかいう話もある。
BenjaminBennettというユーザーがYouTubeに投稿している「Sitting and Smiling」という謎の動画がヒットする。
あぐらをかいて座っている男性が4時間以上に渡りこちらを見つめ微笑を浮かべているという内容。
その反響によりシリーズ化し現在同様の動画が270本以上も投稿されている。「人間は15分以上何もしないでいると苦痛を感じる」という研究結果もある中動画中で微動だにしない彼の姿はインターネット上で「もはやアート」とすら評されるようになる。
最近では「Walking and Talking」という彼が散歩を楽しみながら一人語りをする新たなシリーズを投稿している。こちらも時折休憩は挟むものの4時間以上に渡り彼が普段考えていることや散歩中に発見したものについてひたすら語っている。
こちらでは楽しそうに散歩をしているが4時間通して歩き続ける体力と話し続ける語彙力は見事といったところか。
彼はこの動画を投稿したことについて「わからないけど、ネット上に欠けているものだと思った。必要なことだけれど、誰もやっていなかったことだと思ったから」と話しており、多くは語らない姿勢を貫いている。
10.Webdriver YPP/Webdriver Torso
謎のビープ音と赤・青・白のコントラストの画像が特徴的な謎の動画。宇宙人との交信、スパイが仲間に送った信号、何かの広告のキャンペーンの手法などさまざまな憶測が飛び交い、BBCのサイトでも正体探しが繰り広げられた。
ニューヨーク在住のソフトウェアテスターであるイサウル・バーガスさんは、このムービーとよく似たものに見覚えがありました。それを目にしたのはソフトの自動化に関するカンファレンスの場で、ネット経由でテレビ番組を配信するための機器である「セットトップボックス」用にヨーロッパのソフトウェア開発企業がプレゼンテーションしていた内容にソックリなものだったそうです。
(省略)
ネット経由で番組を配信する際、通常は映像と音声をエンコードし、データを細かい断片に切り分けた状態で配信します。そのため、受信側では細切れのデータを寄せ集めて一つのデータにする処理が必要になるのですが、このムービーはまさにその検証の際に使用するためにピッタリな内容になっていたそうで、バーガスさんは「YouTubeチャンネルにアップされている量の多さとYouTube上にアップされているという事実を考えると、これはおそらくどこかの大手企業が自社の映像のエンコードソフトの動作とYouTube側での映像圧縮の仕様を検証するためのものだと思います」と語りました。
以上。