年取るとアニメみたいな連続物を観るのも億劫になるのか…。
最近はYouTubeのような通勤・通学で観られるような手短な動画をいくつも観ることが増え、何かを途中まで観て後で続きをっていうのがもどかしいからか長い動画となるとキツイ。20分で区切りがあるのは良いが、複数の番組をいくつもっていうのがキツイ。長い動画を連続して観られるかどうかで生活のゆとりの有無が伺える気がする。
ところで、アニメも映画のように監督や制作会社で気になって観たりすることが多い。ここで紹介していくアニメにもそういった傾向が見られるだろうからついでに紹介する(あまりネタバレしない方向で)。
■GINAX/TRIGGER
1.フリクリ
昔バイト先で出会った人がthe pillowsが好きでよく聴いていて、なんで好きかと訊いたら「フリクリ」なるアニメが好きでその主題歌をthe pillowsがやってるとのこと。
OVA作品だが、観てみると話数も少ないのに結構満足感があった。SFチックで恋愛的な要素もあって、まさしく高校になる前の小中学生時代の純粋で新鮮な世界って感じがした。なんだろう、『菊次郎の夏』みたいな、いろいろあったけどなんだかんだ楽しかった日々っていう儚さがある。ちなみに映画版はまだ観ていない。
■渡辺信一郎(BONES)
人類が火星に移住してるというSF的設定の音楽アニメ。
あらすじとしては、キャロルとチューズデイの2人が邂逅し、2人で曲を作り、バズっていくというストーリーで、今どきのカルチャー・時事ネタを上手くアニメに落とし込んでる感じがする。
音楽と同時に、それぞれが抱える家庭環境、家族がテーマになっている話が多い。そのためか、それぞれのキャラクターの過去を振り返る回想シーンも多い。ただ火星特有の両性具有が存在するという設定はいまいち分かりづらかった。
最後はWe Are The Worldみたいな終わり方だが、音楽特番のエンディングみたいで良い。
音楽がとにかく最高で、フライング・ロータスとかサンダーキャット、小山田圭吾とかyahyelが曲やってるんだからもちろんのこと。
☟サントラ2枚出てるが両方とも購入した。
■幾原邦彦
3.輪るピングドラム
全39話もある『少女革命ウテナ』も良かったが、この話はもう少し分かりやすいのかもしれない(全24話)。
某事件をオマージュしたような部分もあったが、監督特有の"比喩表現なのか現実世界なのかわからない部分"が出てくることは多い。
人はいろんなものを抱えて生きていて、その人もいずれは生まれ変わってといった輪廻転生のような宗教的な観点も相まって幸福の科学のアニメ映画のように見えてしまわないでもない。
☟エンディング曲が結構良いし、トリプルHがカバーしたことでARBの良さに気づいた(「ROCK OVER JAPAN」カバー最高だな)。あとARBの「灰色の水曜日」良いな、原曲だといきなり女の笑い声が入るのビックリする。
■MADHOUSE
女子高生が南極へ向かう話。
報瀬には南極観測隊であった母が南極で行方不明になった過去があり、南極に行くことを夢見ていた。キマリは高校生活を横臥出来てない、青春していない現状に不満があった。
この2人の巡り合いからすべてがスタートする。
絶対貯金100万があっても、いくら調べていても、1人だけでは叶わぬ夢だっただろう。
一般的な青春モノとしての学内でのドタバタコメディものではないし、皆伸び悩んだ事情がある。
日向の過去との決別を皆が後押しするシーン、母に送っていたメールを次々に受信するパソコンのシーンは涙無しには見られません。
本当にこういう友人関係って一生続くよなって思うし羨ましい。
5.電脳コイル
2007年のアニメだが、2020年代を舞台にしているので今再度見るべきだ。
主人公各位「電脳メガネ」なるウェアラブルデバイスを着けているが、GoogleグラスやVRを彷彿とさせ、年代的には的を得た先見性が垣間見える。
しかし、この電脳メガネが厄介で、仮想的なものを目に見せるだけでなく、現実にも影響を及ぼすのだ。死後の世界さながらな電脳世界に取り残される恐怖や電脳世界の存在がこちらの世界に侵入してくる恐怖がある。
電脳ペットのデンスケが最期導いてくれるシーンは感動。
■その他
「アドベンチャータイム」ってわけじゃないけど、子供が小さいときに見るような夢やら悪夢やらが具現化したようなアニメ。正直もう内容をほぼ忘れてしまっているが、そこを含めても夢のようなファンシーな世界観。目立たないプリキュアって感じがする。
現実と虚構が交錯するような世界って感じで、なんやら輪廻転生でないにしろ新たに生まれ変わるみたいな新鮮さが残る。
ガチのスポンサーロゴを身にまとって活動するのだが、印象としては海外のアメコミ映画・ドラマっぽい展開というか迫力。日本でこれを再現するにはアニメでないとまあ無理だろう…。昔あったドラマの『東京DOGS』みたいな掛け合いも面白いし、知られざる過去がわかるみたいな展開も胸熱。
☟最近2022年アニメ化に向けてまたロゴを募集している。
『TIGER & BUNNY 2』(2022年シリーズ開始)
— TIGER & BUNNY (@TIGERandBUNNY) October 1, 2020
キャラクタープレイスメント協賛社、大募集!
劇中に登場するヒーローに御社のスポンサーロゴを載せてみませんか?
受付期間:10/1(木)18時~10/7(水)18時
募集の詳細は下記をご確認下さい。https://t.co/Zq2bnhY23N#tigerbunny #タイバニ2スポンサー募集 pic.twitter.com/kYYoVYHzMO
『TIGER & BUNNY』は視聴者層で言うと、M2(35~49歳の男性)、F2層(35~49歳の女性)が中心です。でも、マーケティングを考えるに際してはもっと細かく意識をしています。例えば「大学生までアニメは見ていたけど、今は海外ドラマを見ている35歳のサラリーマン」とか「アニメはほとんど見たことがなく雑誌でマンガを読むぐらい。でも、友だちがアニメ好きの30歳のOL」とか。
独特な絵柄で不気味な雰囲気が漂うが、今見ても全然面白いし訳が分からない。
玲音という中学生の日常かと思いきや、いきなり同級生が自殺。
オープニング曲もカッコイイし、エンディングも渋くてカッコいい。
☟テーマソングもカッコいい
BGMもアンダーグラウンドな感じがして良い。
結局はネットが広がった今だからこそ理解しやすくなったんだろうけど、Lainというコンテンツを通してネット社会の情報の脆弱性とかコンテンツの移り変わりみたいな、いろんなことを空想しながら観てしまった。
☟クラブの名前にもなっているサイベリアは、ナレーションから興味を持って購入してしまった(中古で5000円くらいする)。
ふとした拍子に気になって見始めたアニメ。アドベンチャータイムの監督作品。
見る幻覚剤なんて言われてるが、確かに言語と視覚の情報量が多くて濃密なアニメ。
宗教的、哲学的で何回も流し見したくなるような感じ。今までにない感覚のアニメ。
10.Odd Taxi
雰囲気からして動物モノの癒し系1話完結オムニバスアニメ化と思ったら、すべての出来事に因果があって伏線回収されていくのが凄い。
少しでも疑問に思っている部分がすべて最後にわかるし、最後まで視聴者は騙されたのではないか?
以上。